イワサキ経営スタッフリレーブログ

2015.05.20

不動産の二極化 ~八木 貴大~

 地価公示価格が本年も3月に発表され、前年と比べて上昇した地域もあれば下落した地域もあります。静岡県内で前年と比べて上昇変動率の上位に挙がったのは藤枝市や長泉町、三島、浜松です。藤枝市は周辺地域からの転入と、駅周辺の再開発が進んでおり、首都圏への通勤圏となっているJR三島駅に近い長泉町・三島市で、都市部にあたる浜松は政令市です。

不動産の価格に大きく影響を与える要因として、自治体のサービスや、企業や住民の流出入、都市圏へのアクセスが大きく影響してきます。地域の人口動態は消費や賃貸などの経済活動を通して地価に影響を与えるため、人口減少地域では、地価の上昇は見込みにくいと推測されます。今後土地の価格が上がる地域、下がる地域の二極化が進むと言われています。
土地の価格が右肩上がりだった時代は、多くの土地を所有することが財産を増やす最も有効な方法と言われていたそうです。今は固定資産税や管理費用の負担等を考えた場合、収益性のある土地が有力な財産となり、収益性の低い土地はどうするのかを十分に考える必要があります。
土地活用や賃貸経営でも会社と同じように経営する視点や、お客様を大切にすることが大事だと言われています。土地の有効活用を行う場合に、賃貸住宅の建築を思い浮かべる方も多いかと思いますが、所有している土地が賃貸住宅に適している土地か、適さない土地か見極める必要があります。
賃貸住宅経営をする場合、立地や周辺の住環境や入居者のニーズも影響されますので、成功の可能性をプロと相談した上で判断をし、適さない場合は、買い換えなど資産の組換えを考えるのも一つの方法です。郊外の土地を売却し、都市部の収益性の高い土地に組み換える方法もあります。所有地に建物を建てて貸すことも不動産投資です。不動産投資を行う場合に、目的を明確にする必要があります。資産を増やす、収入を増やす、相続税を減らす、資産を守るための目的や、目標を達成するために事前にしっかりと検討する必要があるでしょう。
私自身も、目先の金利低下や地価の上下だけでなく、人口や自治体等の多角的な視点から判断する目を養っていく必要があると強く感じています。

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