イワサキ経営スタッフリレーブログ

2017年03月

2017.03.24

節分 ~齊藤 豊~

 節分とは、暦でいう季節の始まり(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことをいい、現在では特に立春の前日の節分を指すことが多いです。節分の基となる立春の日にちは太陽の角度によって決まり(太陽黄径が315度のとき)、だいたい毎年2月4日ころにあたるのですが、一定ではありません。そのため年によっては2月4日ではなく、3日や5日にずれる年もあり、近い予定では2021年の立春は2月3日になると考えられています。つまり節分は立春の前日ですので、2021年の節分は2月2日ということになります。

日本では節分の日に「鬼は外、福は内」という掛け声を出しながら豆を撒き、年齢の数だけ豆を食べて厄を払うという習慣がありますが、海外の国々にも様々な厄払い行事があります。イギリスでは、10年ごとに良くない年が訪れると考えられており、男性は4の付く歳、女性は7の付く歳が厄年とされ、その年の数だけ木の実を集めて、外気に三日三晩さらしたあとに、近所の庭先で木の実を焼くそうです。このとき大勢の人が見に来ると厄払いの効果がより高いといわれているようです。スペインでは、男性は24歳と44歳、女性は14歳と34歳が厄年とされ、親戚や友人などに見守られながら厄年の年齢の数だけ馬の肉片を食べます。その後一昼夜に渡り歌って踊って約を払うということを行っているようです。中国では自分の生まれた干支が厄年になるとされています。厄年を迎えた人は厄年の間、金色や赤色のものを身に付け、春節から一週間は赤い服を着て家から出ないで過ごすようです。
日本の節分の豆まきは、中国の風習が伝わったものとされています。豆は「魔滅(まめ)」という意味が込められ、無病息災を祈る意味があります。その昔、京都の鞍馬に鬼が出たときに毘沙門天のお告げによって大豆を鬼の目に投げつけ、鬼が退治できたという話が伝わっており、「魔の目(まめ)」に豆を投げつけて「魔を滅す(まめ)」ということが掛けられています。
今回この原稿を書くにあたって節分のことを色々と調べましたが、私の知らなかった節分にまつわる逸話がたくさんありました。2月3日生まれの自分の息子にも日本の伝統を教えてあげられるように、受け継がれてきた歴史を大切にしていきたいと思います。

2017.03.03

相続の分割トラブル ~長田 浩明~

 争う続と呼ばれる相続、聞いたことはあるけど実際にはどんなトラブルが多いのか疑問に思う方も多いと思いますので、簡単にご紹介したいと思います。

まず一つ目のトラブルは、長男に嫁いだお嫁さんのトラブルです。
義母所有の建物に自分たち夫婦と義母が同居していました。一緒に暮らしていく中で、不幸なことに夫が亡くなりました。夫が先立ってしまいましたが、奥さんは義母の面倒をずっとみていました。長年、奥さんが世話をしていたところ義母が亡くなってしまいました。
ここで問題が発生します。
今回の土地は、先ほどお伝えしたとおり自宅は義母名義です。この自宅を相続できるのは、相続人になる夫の兄弟です。
このような場合、夫の兄弟の人に家から追い出される可能性も有ります。法律上、奥さんは相続人になれませんので泣き寝入りとなります。
このようになってしまう前に、長男の奥さんを養子に入れる、遺言で長男の奥さんへ渡す旨を書いておくなどをしておく必要があるかと思います。
まず、現在の状況をしっかりと把握をしてとるべき対策を講じる必要があると思います。
その他にも長男の方が全て財産を引き継ぐ、いわゆる家督相続という場合も多いかと思いますが、これもトラブルの元になりかねませんので注意が必要です。どんなトラブルがあるのかというと
例えば、A家の相続と考えてみます。
代々受け継がれてきたA家の土地を全て長男へ相続させたとします。受け継いだ長男がB家と結婚し、子供ができる前に長男が亡くなってしまうと・・・
代々受け継がれてきたA家の土地が全てB家の土地に変わることになります。そしてそのB家の方が再婚して・・となると、A家の財産はどこまでいってしまうのか・・・ということになってしまいます。
そのようなことになりかねないので、長男に全て相続というのには危険もあるということを心の隅に残しておくといいかもしれません。

2017.03.03

歳時記経済 ~中西 嘉門~

 ここのところ寒い日々が続いております。こちら太平洋側の各地でも降雪などが相次ぎ、ことに最近、都市部において雪による交通のマヒなどで日常生活にさまざまな影響が出ているニュースも散見されます。私も先日山梨へ車で出かけた際に雪に降られ、スタッドレスタイヤの準備をしていなかったため道を進めず、車中で夜を明かすという貴重な経験をしました。改めて季節への備えというのは大切なことであると実感した次第です。

「歳時記経済」という考え方があるそうです。これは、夏は夏らしく暑く、冬は冬らしく寒くというのが経済循環としては望ましい状況であるとの考え方であり、例えば猛暑が続く夏場においては家電や衣料品などの季節用品は仕入れたものが品不足になるほどに売れますし、またこれらのほとんどが値引をせずに販売できるため経済効果としては大きいのです、といった理論だそうです。
無論冬においても同様の状況があることを考えても、確かに真夏や真冬に限らず季節や気候は人々の消費行動の動機付けとなることがままあるように感じます。ある試算によると、東京や大阪で夏に気温が1度上がることで4,600億円の経済効果が見込まれるそうです。人々が暑い、寒いと感じることは前述のようにそのまま衝動的な消費につながるでしょうし、季節感を感じることができるような買い物を消費者自ら行うこともあるでしょう。私が雪道から脱出するためにやむなくタイヤチェーンを購入することとなった事例はあくまでもこの限りではないと思いますが、気候というものは人々の消費行動にある種の強制力を持たせることは間違いないようです。
しかし、気候・天候が経済活動におけるプラスの動機づけであると同時に、近年ではこれらは転じてリスクになることも少なくないと感じます。特に農業や流通業においてはこの傾向は顕著です。誰もが毎日食べるような野菜の価格が天候不順により高騰し、これにより消費者は買い控え、それゆえに販売者も仕入を控える…といったマイナスの経済効果も、近年ではよく聞かれるニュースとなっています。季節感が顕著になることは望ましいことではあるでしょうが、何事も表裏一体。ほどほどであることこそが最上、といったところでしょうか。

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