イワサキ経営スタッフリレーブログ

2020年04月

2020.04.21

キャッシュレス決済のメリットとデメリット

 キャッシュレス決済とは、銀行口座への振込やクレジットカードによる支払いなどのように現金のやり取りなしで決済が行われることをいいます。

キャッシュレスと聞くと最近のことのように感じますが、実は古くから多くの人がキャッシュレス決済を利用しています。
では、キャッシュレス化のメリット、デメリットはどんなものがあるのでしょうか。
まずメリットとして、
1. レジで紙幣や硬貨を出したり、おつりを待つ時間が省略されたりスムーズかつスピーディーな決済が可能になる。
2. 閉店後の集計で現金を数えたり、銀行に入金したりといった現金管理業務が省略され、企業や店舗側の業務の効率化が期待される。
3. スマホ決済アプリを中心に新たなキャッシュレスサービスが普及していくことで、ベンチャー市場を中心に経済の活性化が見込まれる。
4. キャッシュレス決済によって海外からの観光客が買い物や食事にセーブをかけることなく安心して消費が出来る為、インバウンド消費が高まることが予想される。
逆にキャッシュレス決済のデメリットとして、
1. モバイル決済における個人情報提供問題
2. デジタルに不慣れな人にとって、デジタル化に対応できず、決済手段に困難が生じる。
3. QRコードやSNSアカウントを悪用した新たな詐欺の蔓延
キャッシュレスには様々なメリットがありますが、デメリットも多々あります。デジタル化が進むことは便利な事ですがその反面、危険を伴う側面もあるため、サービス提携企業の信頼度等も十分に理解したうえでキャッシュレス決済を上手に利用していく必要があります。
政府は2025年までに日本のキャッシュレス決済の比率を40%にまで高める目標を掲げキャッシュレスに向けた動きを活発化しています。
キャッシュレス決済に不安を感じる人や抵抗のある人もいると思います。
しかし、すでにクレジットカードや交通系カードなど様々なキャッシュレス決済は日常生活に浸透しています。キャッシュレスには様々な種類があるため、それぞれの特徴を理解して自分に合うものを使っていきたいです。
 
~推進二課 河口 友梨亜~

2020.04.21

買い占め騒動について

 ナッシュ均衡というものを御存じでしょうか。ジョン・ナッシュという数学者によって考案されたゲーム理論の基本概念です。すべてのゲーム参加者が他者の戦略を考慮にいれつつ、自分の利益を最大化するよう行動するときに成立する均衡状態のことを言います。

特に有名な例として「囚人のジレンマ」が挙げられます。共同で犯罪を行い逮捕された2人の囚人が、意思疎通ができない場所にいます。そこで2人に対し個別で「自白すれば釈放されるが、もう1人も自白した場合には5年の懲役になる。1人が自白しもう1人が黙秘した場合には、黙秘した方が懲役10年となる。ただし両者が黙秘した場合には懲役2年となる」という提案がされます。さて、囚人はどのような選択をするでしょうか。この場合には2人とも黙秘をした場合が最も利益が高いことになります。しかし意思疎通ができないなか自己の利益を追求しようとし、自白か黙秘かの選択にジレンマが生じてしまいます。個人の最適解答が、結果全体の最適解答になるわけではないのです。
今回の新型コロナウイルスではマスクの買い占めに引き続き、インターネット上の「マスクの次に不足」というデマ情報によりトイレットペーパーなどの日用品を買い占める動きがありました。この状況をナッシュ均衡に当てはめてみると 「他人に買い占められると困るから買う」「買い占められる前に買わないと損してしまう」という消費者1人ずつの最適解が引き起こした結果、長い期間品薄で手に入りにくく、買い占めた人間にだけ得な状況になっているというわけです。自分も他人も大量に買う行為をしなければ一日の供給量を上回ることがなく、必要なときにマスク等が手に入る環境、という全体においての最適解の状況になれたはずなのです。
現代においてはスマホやテレビ等で簡単に情報が手に入りやすいです。その際、正しい情報だけではなく根拠がない不正確な情報までも目に入りやすくなりました。今回の買い占め騒動が起きた要因のひとつがそれです。必要以上に不安を煽られることなく、冷静に対処するために報じられている内容や情報、現状を冷静に分析して見極めていきたいものです。
 
~推進一課 福地 晏~

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