イワサキ経営スタッフリレーブログ

2015.02.19

まずは1ページから ~善田 智洋~

 また新たな年が始まりました。皆さんは年が変わるとき何を思うのでしょうか。おそらく年末には過ぎ去りゆく年を振り返り1年の総括をする方が多いのではないでしょうか。また、その総括を踏まえ新年の目標や行動をどのようにするのかを考える方が多いのではないでしょうか。年が変わるということは1年の区切りとして自分を変えるのに非常に都合の良いタイミングでもあります。

これは企業においても同じです。企業にも決算があり、1年の成績がでます。それを総括し次年度の目標や予算を作成していきます。その目標の筋道を立てるのが経営計画です。企業は経営計画(Plan)を基に運営(Do)されていきます。定期的に現状を把握、検証(Check)し、企業が進むべき方向性や数字目標との乖離を修正し実行(Action)しながら最終目標達成への道を歩んでいきます。(これをPDCAサイクルと呼びます。)このPDCAサイクルを素早く回すことで企業は正しい方向へと成長していくことが出来るのです。
しかし、中小零細企業を見てみると、まだまだ経営計画を作成していない企業が多く見受けられます。経営者の意見としては、現実には中小零細企業の力ではどうしようもすることができず、どうしても大手企業や景気に左右されてしまう事が多いため、計画を作成しても無意味だと考えられているようです。その結果どうしても成り行き経営にならざるを得ないのです。確かに中小零細企業は外部要因に大きく影響されます。しかし、目標や目標達成の筋道がない企業はどこに向かって進んでいくのでしょうか?
今日の経営環境はめまぐるしく変化しています。自らを変え続けなければなりません。変化に追いつけない企業はやがて衰退します。とある企業の経営計画書を拝見させてもらう機会がありました。非常に立派な計画書でした。しかしここまでくるのに何十年もかかったとおっしゃっておりました。初めて作成した年はわずか数ページだったそうです。まずは、何十ページにのぼる分厚い計画書を作る必要性はありません。冒頭に書いたように個人が年初に目標かかげるような気持ちで、まずは1ページの経営計画書から始めてみてはいかがでしょうか?

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