イワサキ経営スタッフリレーブログ

2011.05.25

希望そして笑顔 ~宮川良太~

 3月11日の東日本大震災の揺れに驚き、映像による津波の脅威に身震いしたのは皆さん共通の感覚だと思います。想定外の未曾有の被害に目を覆いたくなる想いでした。

 丁度この震災が起きた時、私どもは確定申告の仕事が追い込みの時でしたので、地震への不安と仕事への影響が気にかかり、大変動揺いたしました。それに追い打ちを掛けるような計画停電の発表がなされ、時間的制約の下の仕事を強いられることになったのです。
 さて、この震災の起こる以前から国際的な関心事であるリビアでの反体制運動の展開も、私にとっては大いに気にかかる事でした。アフリカ各地における体制への不信・不満からの反体制運動は、長期独裁体制の打倒という大きな価値観の転換を世界に突きつけるものでした。
 先般、安全保障理事会の決議による軍事介入という決断により、状況が大きく変わる様相を呈しています。緊張感が次第に高まる状況です。
 この同時期に起きた震災と反体制運動の共通に、個人的な関心を抱きました。それは、一方は、自然災害の脅威であり、他方は、為政者災害の脅威であり、全く異質の出来ごとのように思われます。しかし、その両者には、人間にとって{脅威}であり、{闘う相手}であるという共通の対象なのです。自然との融和は大切なことですが、いざ脅威と化した自然の破壊力を、人間はただただ茫然と立ち尽くし、受け入れる事しか出来ません。
また、独裁体制の下では、人は自由を奪われ、武力への脅威を抱きながら、その体制への不満を心に抱きながらも、長期間その現状打破に苦悩し続けることしか出来ないのが現実です。
 しかし、アフリカでは、その現実からの脱却を市民が自らの力で切り拓こうとしています。大きな壁を撃ち下すのは、意志の強さ(使命感)と団結力です。
 大震災の後、津波の凄まじさと原発事故の脅威に晒される私たちですが、圧政からの解放を勝ち取ろうと闘うアフリカの民を思い浮かべ、状況の違いこそあれ、強い意志を抱き難敵に立ち向かう共通の姿勢が大事かと痛感します。
 人は一人では何もできません。大震災に対しても、圧政に対しても、屈しない団結力と意志の強さが大事です。そして、それを支えるものは、未来への希望であり、子供たちの笑顔なのです。

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