イワサキ経営スタッフリレーブログ

2009.08.28

可能性の環境  ~中村敬子~

 人は誰でも数多くの可能性を与えられて生まれてきます。

しかし、生きた時間が増すとともに可能性の数が減っていくように感じてしまいます。
それは、一日を生き・一人に出会い・一つを学ぶその繰り返しの中で、痛み・悲しみ・苦しみ・憎しみと云ったマイナスの要素を与えられていると感じ、疲れて諦めてしまうからでしょうか?
傷つく事を恐れてしまうのでしょうか?
誕生の瞬間を覚えている人が稀にいると云われますが、彼らは環境への適応能力が発達しているのだそうです。
それは生まれた瞬間に立ち会った人たちの感動を感じ、自分が歓迎されていることを本能が覚えているのです。
その為に、自然と素直な気持ちで物事を捉える事ができるのでしょう。
では、何故人は経験を積んで得られたものの中からマイナスの要素を受け止めやすくなってしまうのでしょう?
「自分にはできるわけがない…」「どうせ何も変わらない…だから動けない」
「意味がない…」等、出来なかった時に自分が傷つく事を知っている弱さからか、自分への言い訳を作り、逃げてしまいます。
そうして、そのように感じる人はよくない事態に遭遇すると、行動や発言をしなかった自分には言い訳があるわけですから、その原因を外に向けます。
そうして自分を守るのです。
これは、人の持つ傷つきたくないという本能からのものでしょうけれども、これでは、未来の可能性を自分自身で手放してしまう事になります。
物事の判断の基準は「出来るか?」「出来ないか?」ではなく「やるか!」「やらないか!」です。
つまり、その人の持つ可能性の環境は、その人自身の中にあります。
外の環境の影響が全くないわけではないでしょうが、基本的には可能性の芽を摘んでしまうのは自分自身なのです。
現在の世の中の環境を見てみましょう。
言われすぎて耳にタコ状態の言葉ですが、百年に一度の不景気が社会を覆っているようです。実際に消費者は消費することを躊躇いますし、企業は保身の為に労働者を解雇し、下請け企業を絞めつけます。
結果、消費はより減少していきます。苦しい現状は間違いありません。
ですが…可能性の芽は間違いなくあなたの中に存在しています。
それを忘れてはいけません。
重ねて言いますが、可能性の環境は誰かが与えてくれるものではありません!
自分自身の、企業の中にあります。
個人も企業も、自ら可能性の環境を整え「人間力」「企業力」を高めてみては如何でしょうか!

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