すぐできる!診療所経営工夫アイデア♪

2019.09.02

医師と事務スタッフの3段階確認で検査の実施漏れを防止

第3章 業務効率の向上、人材育成のための工夫

工夫内容

検査の実施漏れを防ぐため、事務スタッフと医師により3段階にわたって確認することを徹底した。

POINT1 導入のきっかけは?

コンサルタントの提案(1人当たりの診療単価の低下が判明し、原因を見直したところ必要な検査の実施漏れがあったため)。

POINT2 どのように運用しているか?
  1. 慢性疾患初診時:患者様に対して、医師により年間の検査計画、治療計画を説明し、定期的な検査が必要なことを意識付ける。
  2. 検査実施の前月:事務スタッフがカルテに検査実施月表を添付し、医師は患者様に次月検査の旨をお伝えする。
  3. 検査実施の当月:事務スタッフがカルテに検査実施のマークをつけ、医師にカルテをまわす。
POINT3 どのような効果が出ているか?

初診時~検査前月~検査当月と3段階のチェックにより、確実に検査漏れがなくなった。

プラス1

医事課へのアンケートで過去の未収金実態を調査「対策」と「決定」を同時進行し、処理に成功

実践ポイント

医事課へのアンケートを通じて長期間回収できていない窓口未収金調査を実施。医事課→事務長→院長の流れで情報共有が進み、「対策」と「決定」を同時に実行することで過去4~5年分の窓口未収金(退院した患者様の入院費が中心)を処理することができた(九州/脳神経外科)。

このブログは、医療・福祉経営に特化した全国の職業会計人による協働体、メディカル・マネジメント・プランニング・グループ(MMPG)会員が「職種を問わず、すぐできる!」のコンセプトで収集した事例のうち、より効果的であると思われるものを再集約した究極の「診療所経営工夫アイデア」集です。もちろんMMPG会員たるコンサルタントが実際に関わったケースを基に、わかりやすく編集されております。